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≪事務職部≫ 【集会】2006/08/05〜07
猛暑の中、全国から236人がつどう!―2006年度全国学校事務研究集会in東京―
平和と子どもの学習保障を正面にすえて
東京を始め、関東ブロックの実行委員会が「平和」をテーマに掲げた、全国学校事務研集会は夏真っ盛りの8月5日〜7日までの日程で、全教組織以外の参加者も含め総勢236人の参加で成功させる事が出来ました。
菊地推進委員長は、基調報告の中で6月に閉会した通常国会で教育基本法改悪などの重要法案の成立を断念させた背景に、小泉「構造改革」路線に対する国民の大きな怒りが湧き上がっていると述べ、「戦争する国づくり」に反対し、断念するまで闘う決意を述べました。
また、小泉内閣は就学援助費の削減や義務教育費国庫負担率3分の1への引き下げなどをおこない、教育をいっそう困難なものにしていると指摘。就学援助は2000年から4年間に37%増加、現在12.8%で8人に1 人の児童が受けている。昨年、準要保護部分の就学援助費140億円を削減した結果、各地で就学に困難な児童、生徒が増えていると報告。また、地方財政悪化のもとで学校予算の削減や事業見直し・民間委託化構想などをはね返すために、事務職員の果たす役割が大切になっていると強調しました。
さらに、全国学校事務研は16回をむかえ、運動を発展させてきたが、憲法・教育基本法改悪を許さず、ゆきとどいた教育をめざして、実践・交流を深めようと訴えました。
今年の集会は、記念講演・3つのテーマで7つの分科会・2つの講座と、現地実行委員会が用意した平和コンサート・映画と講演の夕べ(ヒバクシャ)・交流会(達人に学ぶ)・オプショナルツアー(靖国神社の見学・大野田小学校)と盛りだくさんの内容で、全国からの参加者も交流・学習でおおいに熱くなりました。
開会行事 「平和」をメインテーマに
憲法の歌第2弾「わたしをほめてください」など、橋本のぶよさんの美しく迫力のある歌声で始まった開会行事は、参加者にあらためて平和・命の大切さを感じさせるものでした。
記念講演では、肥田舜太郎氏(89歳)が「内部被曝の脅威と現代―被爆医師の証言―」と題して、爆心地からわずか6キロメートルのところで受けた自らの被爆体験の話、そして軍医として爆心地へ向かう途中で、人間と判別つかない顔の無い(被曝で溶けている)人が助けを求めてきた話。
肥田先生自身が原爆症と向き合う中で、あらためて原爆の恐ろしさと被爆者が人間として認められなかったこと (戸籍の抹消など)、原爆投下の事実を隠すアメリカの占領政策などについて具体的な話をされました。まさに「人間が核兵器に殺されてきた」実態を歴史の証人として語られました。
さらに、放射線やイラクなどで使われた劣化ウランなどによって、現在も被曝が起こっている(内部被爆)の話など核の恐ろしさを語られました。そしてこの被曝状態を皆無にするには今から数百年かかるという話はゾーッとする話でした。あと、数年すれ
ば広島・長崎の歴史を表に出て訴えることができる人がいなくなるという事実。
一方で、アメリカは最大の商売として(企業論理から)核の生産を続ける可能性が
ある。あらためて、私たち自身がどうとりくみをすすめていくのか、課題を与えられた
様な気がします。一人ひとりが、今まで話しかけてこなかった人に、積極的に訴え続けていかなければ核は無くならないとの発言は本当にその通りだと思います。
とても89歳とは思えない若々しい姿と声で平和・核の危機について語られた後、直ぐに新幹線で広島の原水禁大会へと向かわれました。
充実した分科会での論議
今年の分科会は、昨年と同様に3つのテーマで7つの分散会(26本のレポート報告)に分けておこない、多くの参加で成功させることができました。
今年の特徴は、どの分科会も小泉内閣による三位一体攻撃の中での自治体財政や貧困を生み出した「格差社会」の中で、子どもの学習権を守り、民主教育を発展させる事の重要性について話し合われたことです。特に、子どもの学習権を保障するとりくみ(就学援助制度問題・授業料免除制度)を問題にしたレポートが9本と今日的な状況を反
映した報告が数多く出されました。あらためて、全国各地での深刻な「格差社会」の状況とその中で奮闘・苦悩している学校事務職員の姿が浮かび上がりました。
また、新たなテーマとして学校評価づくり・コミュニティースクールなどの報告もあり、今後の学校づくりの課題として一石を投じました。
講座や「達人に学ぶ」で新たな力を
3日目の講座は、第1講座「学校組織マネジメントは学校をどう変えようとしているのか」と題して一橋大学の中田康彦氏より講義があり、最近よく言われる学校組織改革「学校組織マネジメント」と言う言葉に対し、その意図するものと、これに対する私たちの考え方や教職員組織のあり方について示唆ある話がされました。
第2講座は、全労連が今すすめている『「小さな政府」ではなく「もう一つの日本」を』と題して全労連役員であり、全教副委員長の新堰さんから今、全労連がすすめている国民本位で平和な国づくりのとりくみ「もうひとつの日本」のビデオを鑑賞の後、「格差社会」「公務員攻撃」「規制緩和」「官から民へ」など小泉内閣がすすめてきた国民いじめの政治にメスを入れ、国民本位の政治をつくるための展望が話されました。また現地企画の「達人に学ぶ」の5つの交流会も、参加された方がそれぞれの関心や興
味、課題を満足させたとの感想文がよせられました。
多くの企画で全国の仲間を歓迎
今年の集会の特徴のひとつは、現地企画が盛りだくさんあったことでした。
開会行事での橋本のぶよさんのコンサートに始まり、2日目は映画「ヒバクシャ」と監督の鎌仲ひとみさんのミニ講演、3日目は各分野でがんばっている現地の人達をレポーターに「達人に学ぶ」の交流会とオプショナルツアー(靖国神社見学・大野田小学校)を計画し、全国の仲間を歓迎してくれました。
東京をはじめ関東ブロックの皆さん、ご苦労さまでした。
来年は青森・三沢でお会いしましょう
閉会行事で恒例の来年度開催予定地の決意表明がありました。青森高の中屋敷部長は「すでに米軍三沢基地近くの古牧温泉に会場は確保」「後は全国の仲間が参加してくれるだけ」と力強い決意表明をしました。今年の集会ですすめてきた「学習や交流」を力にして1年間多いにがんばり、来年、青森で元気に会うことを確認ました。
集会の最後に、天野事務職員部長は、肥田先生の講演や新堰全教副委員長の言葉を引用しながら、「来年は一斉地方選挙、参議院議員選挙が予定されています。『構造改革』路線反対で国民との共同を広げ、平和を守り、子どもの学習権を保障するため、今まで話しかけてこなかった人たちにもわかる言葉で話しかけましょう。そして投票に行ってもらうことが簡単で確実な政治変革の道です。来年も元気に気持ちよく、青森でお会いしましょう」と結びました。
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