全日本教職員組合
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全教のとりくみ
【行動】2009/03/05
賃金・労働条件改善、公務公共サービスの拡充求め! 09春闘勝利3・5中央行動を展開!
 3月5日、賃金・労働条件の改善など09年春闘要求の実現に向け、09春闘勝利3・5中央行動が人事院・厚労省前要求行動などを皮切りに展開されました。この中央行動は、全労連と国民春闘共闘が主催したもので、延べ3000人余の公務・民間の労働者が参加しました。


写真:人事院・厚労省に向けシュプレヒコールする全教・教組共闘の参加者


<<人事院・厚労省前要求行動>>
 
「国民の期待を背負って09春闘勝利向け粘り強く」――大黒作治春闘共闘代表幹事

 人事院・厚労省前要求行動で主催者あいさつした国民春闘共闘の大黒作治代表幹事(全労連議長)は、「今日の公務・民間の労働者一体の行動で、09春闘の山場に向けた決意を固め合いたい」と述べ、09春闘をめぐる局面について、「日本経済の深刻な危機が底なし状態で続いている。2月になっても派遣をはじめとした非正規労働者の首切りが止まらない。このままでは年度末までに40万人もの人が失職するとも言われている」としたうえで、「溜め込んだ内部留保を使って、〝賃上げを行え!〟〝雇用を守れ!〟が多くの国民の声だ。私たち労働組合はこうした国民の期待を背負って、この春闘で誰でも1万円以上、時間給800円以上の賃上げや最低賃金の引き上げなどを実現させるとともに、そして雇用を守るために粘り強くたたかおう」と訴えました。

 
「みなさんを応援しに駆けつけました!がんばっていただきたい」――タレント・清水國明さん 
 
 また、タレントの清水國明さんが駆けつけ、ご自身が仲間と共同で行っている富士山麓の自然体験施設について紹介し、不況の影響が地域に大きく現れている状況を語るとともに、先ごろ体験した入院で看護師の労働実態を知り、憤りを覚えたことを示し、「家庭がニコニコして、仕事にチャレンジして邁進できるような環境をつくっていただきたい。がんばりましょう」と行動参加者を激励しました。
 
 >>清水國明さんの発言詳細 はコチラ!

 
09春闘勝利に向けた決意を込めてリレートーク! 
 
○「交通・運輸の安心・安全の確立に向けた統一行動を展開している。規制緩和は競争の激化をもたらし、経営者は生き残りをかけて運賃の安売りを行った。それは労働者の賃下げにつながり、労働条件が著しく低下した。こうした中での不況だ。トラック、タクシー、鉄道、貨物、港など、どこもバブル崩壊の時よりも落ち込んでいる。お客や荷物もなく先が見えない。中小企業の倒産・廃業が増加し、春闘前段では解雇や賃下げ、労働条件の切り下げが示されている。一方で規制緩和の見直しがはじまっている。20年にわたるたたかいの新しい転換点だ。09春闘勝利に向けてがんばりたい」(交運共闘)
 
○「社会保険庁で働いている。今年いっぱいで社会保険庁は廃止され、来年1月から『日本年金機構』に変わる。しかし、閣議決定で『過去に懲戒処分を受けたものはすべて採用しない』との方針が決まった。今年の1月に1週間くらいで意向調査がなされたが、年金特別便の作業や年金の支払い作業に深夜まで追われ、土日も勤務しているなど職場全体が疲弊している。社会保険庁へのバッシングの中、懸命に仕事をしてきた。厚労大臣が〝早く年金を支払いたい〟と思うのであれば、経験のある職員を首にしてしまうのはおかしいことだ。非常勤も含め、すべての雇用を守るためにたたかう」(国公労連・全厚生)
 
○「私は看護師として病棟に勤務している。月あたり10回以上の夜勤が続いている。減らしてほしいと要求しているが、看護師不足のため夜勤を減らせない。夜勤は有害だ。WHOでは夜勤を発ガンの因子として加えたという。日勤は午後5時までだが定時で終われる仕事ではく、睡眠が2~3時間程度という過酷な勤務が毎月5回程度ある。多くの病院の看護師が同じように過酷な勤務実態にある。過労死を出さないためにも、看護師確保法がどうしても必要だ。私たちの過酷な労働実態が改善されるまで訴え続ける。自身が健康を守り、活き活きと働くことが、国民の健康を守っていく者の使命だ」(日本医労連・岡山)
 
○「学童保育の指導員として20年働いている。障害を持つ子、アレルギーのある子の対応や、他の子どもの理解を促し、仲間づくりを助けている。学童保育には正規職員はなく、指導員が、保護者や学校との対応、経理や事務処理など業務全般を担っている。昨年から今年にかけて、市内の企業で働く期間工やパートの親たちが首を切られ、学童を辞めざる得ない子どもたちが出ている。子育て支援や家族支援が私たちの大きな柱だ。学校、保護者と連携しながら子どもたちの命を守るという仕事。しかし、任期がついているうえに低い給料である。これ以上ワーキングプアをつくらないとりくみをすすめたい」(自治労連・大阪)
 
○「待機児童が都内で増加。杉並区では30%、板橋では21%も増えている。これは不況で共働きをしていかなければならない世帯が増えていることを示している。そんな中、保育現場の声を聞くことなく、厚労省は直接契約制度の導入や直接補助方式を基本とした保育制度改革を推し進めようとしている。一番大きな問題は、市区町村の責任が全くなくなることだ。直接契約になれば市区町村がやっている保育料の徴収の業務も保育所が行うことになる。契約も親が直接保育所に出向くことになっている。保育所が足りず、待機児童が増えている中でたいへんなことになる。認可保育所をきちんとつくることが大事だ。市場化反対の声をあげていきたい」(福祉保育労)
 

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<<総務省前要求行動>> 
  
総務省の公務労働者の使用者としての責任を追及!――蟹沢昭三事務局次長(全教生権局長)

 行動参加者は、その後、国土交通省前での要求行動参加者と合流しつつ、総務省前と公務員制度改革推進本部事務局のある内閣府前で要求行動を行いました。
 
 総務省前で情勢報告に立った全労連公務部会の蟹沢昭三事務局次長(全教生権局長)は、「貧困と格差の広がりが深刻化する中で、総務省に対して公務労働者の使用者としての責任を追及し、3点に渡って強く要求していきたい」とし、雇用、公務員制度改革、公務員賃金の問題について述べました。
 
 「雇用」の問題について、「国や自治体では、臨時・非常勤職員の多くが3月末にも雇い止めにされようとしており、大きな問題になっている。国で12万人、自治体では60万人を超えると言われている非常勤職員問題に対して『雇用対策と言うなら、まず雇い止めをやめよ』との声に耳を傾けるべきだ」と政府を批判するとともに、失業や倒産による貧困の広がりが子どもの学ぶ権利を脅かしている実態を示しました。
 
 「公務員制度改革」の問題では、「公務員制度改革推進本部は、来週にも『内閣人事局』設置のための法案上程をめざして作業をすすめているが、級別定数など、公務員の賃金・労働条件に直接かかわる事項を、労働基本権を制約したままで人事院から内閣総理大臣のもとに乱暴に移管しようとしている」とし、「これが憲法問題であることは明らかであり、断じて認めることはできない」と強調。「公務員賃金」の問題では、「内需拡大を支えるうえで人勧の果たす役割が大きいことは、地方へ行けば行くほど実感する」と述べ、「地方財政問題を理由にした独自カットが広がる中、疲弊している地方経済を支えるためにも公務員賃金の引き上げが求められていることに、お互いに確信をもってたたかいたい」と力を込めて訴えました。
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総務省前で「教職員増でゆきとどい た教育の
実現を」の要求掲げた



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<<09春闘勝利・総決起集会~国会請願デモ>>
 
人勧は民間賃金にとどまらず国民各層に大きな影響及ぼす!――米浦正代表委員(全教委員長)

 省庁前での要求行動後に開かれた09春闘勝利・総決起集会には、700人が参加し、全国各地で09春闘勝利に向けて奮闘することを誓い合いました。
 
 主催あいさつした全労連公務部会の米浦正代表委員(全教委員長)は、「未曾有の経済危機と言われる困難な状況のもとで、私たちは春闘をたたかっている」と切り出し、「内需を拡大する。すなわち国内の消費購買力を拡大して日本の経済に活力を与えて元気にするためにも、労働者の賃金引上げと雇用の安定・拡充を図ることを強調してとりくむことが大切」であり、さらに人勧は民間の労働者の賃金だけにとどまらず、年金生活者をはじめ自営業者、国民各層に対して、大きな影響力を持っており、「いわば標準、あるいは下支えの役割をもっているということを強調してとりくんでいくことが大切だ」と述べました。
 
 最後に、大きな政治問題になっている民主党の小沢代表に対する西松建設の献金の問題についてふれ、「小沢代表は昨日、記者会見を行ったが何ら説明責任を果たしていない」と断じ、企業団体献金の禁止、政党助成金制度の廃止を強く求める」との姿勢を示しました。

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全教は
「大量解雇・生活破壊から子どもたちを守る」決意を表明した

 




公務と民間の共同の力を背景にして要求実現まで粘り強く奮闘する――黒田健司事務局長

 全労連公務部会の黒田健司事務局長は、賃金と労働条件、公務員制度改革、公務公共サービスをめぐる3つの闘争課題にしぼって情勢報告。
 
 09春闘をめぐる賃金・労働条件の課題では、「民間では賃金交渉がはじまっているが、大企業各社は減収、減益を理由に賃下げをねらうとの厳しい状況だ。今日の行動を前に公務労組連絡会として人事院と交渉してきたが、その中で人事院は、『定昇すら困難な企業もあり、月例給を引き下げた02年、03年より厳しい状況だ』という認識を示している。このように、公務員賃金をめぐる情勢も極めてきびしい状況がある」と指摘。
 
 一方で、「労働者の賃上げで消費の拡大を求める主張や、大企業が溜め込んだ内部留保を吐き出させという声が国民の中に広がっている。労働者の賃上げは道理のある要求だ。引き続き民間と公務の共同を広げ、国民世論にも訴えながら、全労連がかかげる〝誰でも1万円の賃金底上げ要求〟〝最賃1000円以上の改善〟などの実現を求めていこう」と呼びかけました。
 
 また公務員制度改革については、麻生内閣が今通常国会に公務員制度改革関連法案の提出をねらって準備をすすめていることを示し、「重要段階を迎えている」と指摘。その法案の重大な問題は、「公務員を内閣総理大臣が一元管理するために、人事院が行っていた級別定数の管理などを内閣人事行政管理局に移管するとしていることだ」とし、「労働基本権を制約したまま、その代償措置として行ってきた級別管理などを、使用者である内閣総理大臣が行うことは労働基本権の保障を定めた憲法に違反することに他ならない」と批判。「公務労働者に限らず、すべての労働者にも影響する問題」であり、法案の国会提出の断念を迫るたたかいと労働基本権回復を求めるたたかいの重要性を訴えました。
 
 公務公共サービスについては、「衆議院で再可決した第2次補正予算で、公務公共サービス切り捨ての『行政改革』を加速させようとしている」と指摘。「『改革』の柱として、道州制が位置づけられようとしている。地方分権改革では、国の出先機関の大幅な地方自治体への移譲や3万5000人以上の公務員削減がねらわれ、また民間委託業務の切り捨てなどによって交通・運輸の職場に働く労働者にも大きな影響を与えることになる。そして、きめ細かいサービスも失われる」と述べ、「さらに重大なことは、道州制や地方分権が50兆円の大企業への新たな儲けの手段として、財界の主導としてすすめられていることだ」と国民不在の『行政改革』を批判。「公務公共サービスの重要性を地域から、そして職場から訴える必要がある」と強調しました。
 
 最後に、「09春闘は、全労連・国民春闘共闘の11日の集中回答日、12日の全国統一行動日を目前に控えている。国会では、麻生内閣の迷走に加え、民主党の小沢代表の金権腐敗の実態が明るみに出ている。4月中の解散・総選挙も囁かれる状況になっている。そうしたもとで大企業の横暴をただせ!政府は国民本位の景気対策を行え!という国民的な共同を広げ、悪政転換に向けた政治的条件を私たちの手で作り上げることが必要だ」と強調し、「全労連・国民春闘共闘は、公務と民間の共同の力を背景にして要求実現まで粘り強く奮闘する」との決意を表明しました。
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09春闘勝利を誓い合って
団結ガンバローを唱和




子どもたちの学ぶ権利と進路を守る春闘を!――北村佳久全教書記次長 
 
 決意表明に立った全教の北村佳久書記次長は、09春闘における教職員の意識と要求アンケート結果を示し、「教職員が自らの要求実現(賃金改善要求や長時間過密労働の解消など)とともに、今日の社会的状況を反映した制度改善要求を強く意識している」とし、「政治を変え、憲法が生きる日本をつくる」「国際金融危機から、労働者、国民のくらしを守る」「子どもたちの学ぶ権利と進路を守る」「教育政策の転換をはかり、民主的な教育を前進させる」「組織拡大の大波をつくる」との5つの課題を春闘の中心に位置づけ、たたかいをすすめることを示しました。
 
 とりわけ、「子どもたちの学ぶ権利と進路を守る」課題について、「昨年の突然の派遣切り、正規労働者を含めた大量解雇による父母・国民の生活破壊は深刻な実態にあり、子どもたちの生活にも重大な影響が現れている」とし、「卒業式を目前にしながら、授業料が払えないために、退学せざるを得ない生徒」「高校や大学に合格したけれど、入学金を払えないために進学を断念せざるを得ない生徒」などの事例も示し、「緊急を要する事態だ」と強調。
 
 こうしたことから全教が子どもたちの学ぶ権利と進路を守る緊急行動の一貫として、教育費かかわる相談を受ける『入学金・授業料・教育費 緊急ホットライン』を3月8、9日に開設することを紹介。「子どもの貧困の実態と解決すべき課題を社会に広くアピールしながら、政府と地方教育行政に緊急の対応を強く求めて」春闘をたたかう決意を述べました。

 
麻生自公政権を解散・総選挙に追い込み国民が主人公の政治に変えよう!――宮垣忠代表委員(国公労連委員長) 

 全労連公務部会の宮垣忠代表委員(国公労連委員長)が閉会あいさつ。「今日の中央行動は延べ3000人の行動で成功している」とし、「〝早く選挙やれ!〟〝経済対策、くらしの問題を何とかしろ!〟が国民の声だ。麻生自公政権を解散・総選挙に追い込み、財界・アメリカいいなりの政治から国民が主人公の政治に変えよう!」と述べ、団結ガンバローで集会を締めくくりました。
 
 集会終了後、参加者は国会請願デモを行い、「非正規の解雇は許さないぞ!」「不況から子どもたちを守ろう!」「公務員制度の改悪反対!」など、シュプレヒコールを国会・永田町界隈に響かせました。

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赤坂方面を回り国会へ向かった請願デモ






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