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全教のとりくみ
【行動】2007/06/01
教育改悪3法案反対!子どもと教育の未来をひらく6・1中央集会を開催!
諸悪法阻止のたたかいと結んで国民の世論を大きく!【国会情勢報告】

【国会情勢報告】日本共産党・国会対策委員長 穀田 恵二 衆議院議員

 みなさん、こんばんは。日本共産党の国会対策委員長の穀田恵二です。
 ちょうど今日、教育再生会議の第2次報告が公表されました。その中身を見ますと、徳育の教科化を打ち出しています。これは政府検定の教科書など、特定の価値観を権力的に教え込むものであり、憲法が保障する思想・良心の自由に真っ向から反するものです。ここのところに今度の報告の中心点があると私は考えます。
 そこで、徳育の教科化が何をもたらすのか、お互いに考えてみたいと思うんです。
開会あいさつで高田さんからも〝靖国DVD〟のお話がありました。日本の侵略戦争を自衛、アジア解放のための戦争と描く、日本青年会議所のつくった〝靖国DVD〟「誇り」が、文部科学省の調査研究委託事業として学校に持ち込まれている。まさに徳育の方向を暗示し、先乗りともいうべきものではないでしょうか。
 国会で文科大臣は「自分が校長なら使わない」と言いましたが、これで済む問題ではない。あの方は何か言うと、「そういうことを含めて自由にやっていることがこの日本の良さです」というわけです。問題のすり替えでしかありません。大事なことは、これだけはやってはならないということなんです。
 つまり、戦後政治の出発点であり、侵略戦争を否定するという世界の公理を真っ向から踏みにじる内容は教えてはならないのです。そして、そのことを強要し、アジアの解放のための戦争だったとする「愛国心」の内容は間違っていると教えなければならないのです。
 まさにいまの彼らがねらっている徳育の教科化が、何をやろうとしているかということを、私は改めて示していると思います。
 この国会で〝靖国DVD〟を明らかにしたのは、日本共産党の石井郁子副委員長の質問でした。これだけで多くの方々から、全国各地の青年会議所に「実物を見せてくれ」という連絡が入ったそうです。それに驚いた日本青年会議所が、全国の組織に国会における石井郁子副委員長の質問の模様を収めたDVDを送るという事態が起きているんだそうです。一つの質問が日本の政治を大きく動かし、真相を明らかにするたたかいと、みなさんのたたかいが結びついた時に、新しい運動のうねりがおき始めているということも示しているのではないでしょうか。
 私はここに確信を持ち、さらに発展させる様相をつくりたいと思っています。
 
 さて安倍内閣は、この教育改悪3法反対の議論の時に、いつも「学力」と「規範意識」ということをうたいます。しかし、彼らにこの2つのことを語る資格があるのでしょうか。松岡農水相の自殺問題は、安倍首相の任命責任が問われています。自らの政権延命のために、臭いものには蓋をする。事務所費や水光熱費という、まったく子どもたちにも顔向けできないような嘘をかばい続ける首相に、どうして「規範意識」を語ることができるでしょうか。
 そしてこれは世界の共通の教訓ですが、子どもたちの未来のために、そして子どもが学ぶ意欲、学ぶ楽しさを身につけるうえでも、少人数学級と教育予算の増額こそ決定的ではありませんか。中教審や学校長の方々もみなこの2つのことに同意しています。この少人数学級と教育予算の増額に背を向けて、どうして「学力」を語ることができるでありましょうか。
 この2つの点からも、安倍内閣は教育を語る資格がない。そうであれば、教育改悪3法案を廃案にするしかない、ということを示しているのではないでしょうか。
 
 考えて見ますと安倍内閣は、まさに「暴走内閣」と言わなくてはなりません。
 昨夜の深夜に及ぶ国会は何が発端だったかと言うと、厚生労働委員会における2度の強行採決でありました。4日間で2度も強行採決を行った。また、議院運営委員会のところでは、強行や、委員長職権による委員会の開催は都合18回にも及び、この点でも記録尽くめの「強行内閣」と言わなければなりません。
 その審議の内容は、年金の記録が宙に浮き、もらうことができるはずの年金が減額されたり、もらえなかったりする「消えた年金」問題です。いま国民の間に不安が広がっています。この解決をはかるのは国の責任です。解決には現状の正確な把握と、救済だけでなく保障という観点に立って対処を行わなければならない。そして再発防止策のためには、今後の年金の記録管理のあり方など抜本対策が必要です。
 ところが安倍内閣は、国民の不安を一掃するのではなく、安倍内閣の自らの延命のために年金解決の目処も示さず、方途も示さないままに、肝心要の責任である社会保険庁を解体し、民営化する方向に舵をきろうとしている。解決する主体をなくそうとしている。
 国の責任を放棄し、被害者である国民に責任を押しつける。こんなやり方に対しNO!という声を上げたいと思うのであります。審議が不十分なまま強行採決まで行う。このくらし破壊の政治に対して――「100年安心」とか何とか言っていたこの政治に対して――NO!という審判を下そうではありませんか。
 
 暴走は、くらしの問題だけではありません。憲法の問題でも然り、国民投票法案も採決の過程でそのことを示しました。国民の声を聞きもしない――この点では、教育改悪3法案も同じです。まともな審議を行わないという点でも同じです。
 とりわけ与党の態度はひどいものでした。みなさんも覚えておられるでしょう。国会での参考人質疑に、与党は推薦枠2名を組織できなかった。前代未聞のことです。憲法という国民の主権にかかわる重大問題を議論する場において、参考人すら組織できない。民主党も然りでした。自分たちの元議員や元秘書を参考人質疑で呼んで、アリバイづくりを行った。自民党と公明党、そして民主党にも政党の堕落という本質をみる思いがしました。
 
 みなさん。こういう形でやられている内容が、そして、さきほど述べたように教育の中で「愛国心」を強要するやり方が、憲法を変えようとしている道筋と結びついた時に、どんな国になるんでしょうか。彼らが述べる、安倍首相の言うところの「美しい国」は、それこそ本当に「危険な国」と言ってさしつかえないんではないでしょうか。
この「暴走」は、しかし国民との間では大きな矛盾を広げているとの特徴があります。
第1に、くらしをないがしろにする政治への批判が大きく高まっています。今日もこの集会に来る前にテレビを見ていましたら、「住民税の通知が来て大増税に驚いている」との報道がありました。この怒りを私たちは大いにつくりたいと思っています。
 そして第2に、憲法守れの声の大きな広がりがあります。いま、憲法を変えることに賛成の人でも、安倍内閣のもとで憲法を変えられるという危険に対して、多くの方々が反対の声を寄せています。そういう新しい状況がつくられている。そのことが内閣支持率の急速な低下となって現れているではありませんか。
 みなさんの運動と世論が、大きく政治を動かしていることは論を待ちません。今日の集会を契機に運動を発展させ、教育改悪3法案を廃案にしましょう。そして、子どもと教育の未来をひらく、新たな大道へ向かうためにともに力を合わせて奮闘しようではありませんか。
 私どもも国会で奮闘することをお誓いして、国会情勢報告とさせていただきます。
 おおきに。

子どもの権利・教育・文化 子ども全国センター 民主教育研究所 九条の会 教育子育て 九条の会 憲法改悪反対共同センター
 
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