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全教のとりくみ
【行動】2007/05/16
教育改悪3法案は廃案に!5・16中央行動を実施!【国会情勢報告】
【情勢報告】日本共産党 井上 哲士 参議院議員

 全国からご参加のみなさんご苦労さまです。
 日本共産党の参議院国対委員長を務め、文教科学委員会に所属しています井上哲士です。
 本来、衆議院の教育再生特別委員会の委員である石井郁子議員が報告をすべきでありますが、ご承知のようにこの時間は、全教の委員長にも公述人として来ていただいていますが、中央公聴会の真っ最中です。そこで石井議員は質問をしているところです。文字通り心一つにして、この悪法阻止に向けお互いがんばりたいと思っています。
 
 この月曜日の参議院の本会議で、国民投票法の採決が強行されました。審議を通じて国民の声を聞く法案どころか、国民の声を排除するような中身であることがはっきりしました。しかも「中央公聴会を開く」ということを現場では約束しておきながら、それすらもやらなかった。二重三重の暴挙の上に、この強行が行われました。
 こういうやり方をやればやるほど、この法案自身の問題点やその先にある憲法改悪に対する国民の怒りと批判の声が広がっている。私たちのたたかいが新しく世論を動かしているということも、お互いに確認すべきことだと思います。
 新聞の中には、「結局、この国民投票法案というのは『悪法だ』というイメージがついてしまった」とする記事がありました。5月3日の憲法施行60周年を前後した一連の世論調査によっても、いまの安倍政権が侵略戦争を否定し、あの戦争を賛美するような靖国派に占領された、そのことでこういう危険なやり方が行われることに、国民のさまざまな不安の声が広がっていることを如実に示しています。
 改憲の旗振りをやってきた読売新聞の世論調査ですら、改憲を支持する声が10年ぶりに5割を切ったと報道しました。とりわけ安倍総理が改憲の中心としている9条については、読売の調査でも9条1項を変えることに反対が80%、2項についても60%近い人々が反対の声をあげ、とりわけ「九条の会」が出来て以降――みなさんの草の根のたたかいが広がって以降――この数が増えているということに注目は集まっています。
 また、文字通り靖国派に占領されたような安倍政権が行う一連の教育改悪やさまざまな問題から、改憲を願う人の中でも「少なくともこの政権ではやらしてはいけない」との声が広がっているということも特筆すべきです。朝日新聞の世論調査では、「この内閣でやるべきでない」という人が多数ということも示されています。
 これはまさしく彼らが、強行にやればやるほど世論の反発をつくり出している、そのことと私たちが草の根でたたかってきたことがいまの事態をつくっているのだと思います。
 国民投票法案は強行されましたけれども、たたかいはまさにこれから。これを発動させていかない。そして、国民の過半数を、憲法を守る側に結集させていく。その草の根のたたかいを直ちにご一緒にすすめていきたいと思っています。
 
 さて、教育3法案です。まず国会の状況を申し上げておきます。たったいま中央公聴会が行われています。今日の午後3時から党首討論がありますので、それをはさんで3時間の一般質疑をやるところまでは決まっています。今朝、中央公聴会が開かれる前に行われた理事会では、与党から「明日も審議を行いたい。そして審議の中身については、昼の理事懇で話し合いたい」という提起がありました。一連の報道や情報などを見ますと、与党は「明日にも締めくくり総括をやり、委員会での採決をねらっている」という状況があります。18日(金)は、総務委員会が開かれますから、総務大臣が特別委員会に参加できないために開かれません。ですから、週は越したくないという思惑から「明日採決という提案が今日の昼にでもあるのではないか」ということであり、たいへん緊迫した状況です。
 
 この間の教育3法の審議を通じて、まさにこの法案が国による教育の統制をいっそう強化し、そして多くの国民が願っている子どもたちへのゆきとどいた教育やさまざまな問題の解決とまったく反するものであるということが、浮き彫りになっています。
 この間、3回の参考人質疑と4回の地方公聴会を実施しましたけれど、与党推薦の参考人や公述人も含めて、さまざまな問題が指摘されています。
 学校教育法では、いわゆる「徳目」を教育目標として盛り込み、さらに「副校長」や「主幹」など管理職を置くこと、さらには文部科学省が定める評価によって学校を評価していくことなど、いろんな重大な問題が盛り込まれています。たとえば学校評価の問題で言うと、子どもたちに数値化可能なことばかりを求めてそれを評価している。すでに一部の学校で、「下駄箱に靴を揃えて置くことの出来る子どもが○%に増えた」とか、こういう数値化による学校の評価が行われている。こういう画一的な、しかも数値化できるような短絡的な評価だけ、成果が重視されるのではないか、こういう危惧の声が広がっています。まさにいい子である態度だけ求められる。息苦しい学校がつくられる、とのさまざまな指摘がされています。
 
 教育職員免許法では、みなさんに10年の免許に有効期限をつけて、更新のための講習を義務づけるわけです。みなさん自身が自主研修をしてそれぞれの力量をつけていく、これを支援することが必要なのにです。こうしたやり方では質的な向上につながらないし、むしろ学校現場から「研修だ」と言ってみなさんを引き離していく、子どもと向き合う時間をさらに減らし、多忙化を引き起こすのではないか、という声も出されています。与党の推薦の公述人からも、「教師が研修で現場を離れることは、一番大事な教師と生徒のふれあいにとってマイナスだ」という声も出されましたし、別の与党推薦の公述人からは、免許更新の講習の内容などまで国がつくることを、「国主導で画一的なものということになると教師の専門性という中に含まれている自主性とか、自立性がおかしくなるんではないか」という指摘もされました。
 
 また地教行法では、国が教育委員会に対して、是正の要求や指示をすることが新設されています。これに対して、これまた与党推薦の山形県知事が「時代に逆行する動きだ。地方の自主性を尊重すべきであり、これは必要ない」と厳しい声をあげられました。
 しかも、この間の質疑の中で浮き彫りになったのは、文科省は是正の要求や指示というのは、「子どもたちの学ぶ権利がおかされていたり、身体生命の危険さえもあるとか、そういう場合に発動する」と提案理由では説明したんです。ところが、わが党の質疑の中で、「国旗掲揚や国歌斉唱が行われないような学校は学習指導要領違反だ。ということは学ぶ権利がおかされているんだ。だから、『日の丸・君が代』の問題についても、こういう是正の要求を発動することはあるんだ」という重大な答弁が出ました。まさに国家統制を現場まで強めようというねらいを持ったものであるということがいっそう浮き彫りになっています。
 すでにさまざまな指導助言という形にあるいまの文科省と教育委員会との関係でも、実際には強い影響力が行使されていますし、文科省から指定席のように地方の教育長への執行が行われている。いまでもこういう関係にあるのに、「改悪が行われたら地方教育委員会はますます萎縮する」との、現場からの声も指摘されています。
 
 議論をすればするほど教育3法に道理がない、ということはまさに国会の審議の状況で明らかになっています。にもかかわらず与党は数を頼りに、先ほど申し上げたようなスケジュールをねらっているという状況であり、いまひとつの大きな山場を迎えようとしています。
 そういう時に、みなさんの時宜にかなった今日1日のみなさんの行動がこういう問題だらけの教育3法は許さない、国家の教育への統制を強化することは許さないという声を国会の中へも大きく届けていただきたい。私たちも力をあわせて、この悪法の廃案に向けて全力をあげていきたいと思います。みなさんの今日1日のたたかいの大きな成果を心から期待し、ご一緒にがんばる決意も述べまして国会情勢報告とします。
 どうもありがとうございました。

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