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【行動】2008/12/11
教員免許更新制の廃止、当面する09年度からの実施凍結を!中央行動実施!
12・11中央行動を展開し、文科省に対して直接請願行動!

 全教と教組共闘は、12月11日、教員免許更新制の廃止、当面する09年度からの実施凍結を求めて中央行動を展開。この行動に、全国から約100人が参加し、関係団体や国会議員への要請を行うとともに、文科省に対して直接請願を行い約6万2000筆分(累計12万4333筆)の署名を提出しました。また、夜には全国教育文化会館にて「教員免許更新制廃止、当面2009年度からの実施凍結を求める中央集会」を開催し、150人が参加しました。


写真:文科省に向けてシュプレヒコールする参加者


>>【 要請行動に先立つ意思統一集会 はコチラ! 】 
>>【 文科省前行動と直接請願行動の詳細 はコチラ! 】 
>>【 中央集会の詳細 はコチラ! 】


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政権投げ出した安倍内閣による教員免許更新制は廃止を!――米浦全教委員長があいさつ 
 
 午前中の意志統一集会で、米浦全教委員長は「安倍内閣は新自由主義にもとづく貧困と格差の拡大をすすめる構造改革推進政治、靖国派による憲法改悪、教育再生路線に対する国民の運動と世論の批判を前に、政権を投げ出し失脚した。その安倍政権と教育再生路線によってこの教員免許更新制は行われたものであり、本来ならば凍結し、制度廃止のための法改正を行うべきものだ」と断じ、「本日の行動は、教員免許更新制の廃止要求を基本としつつ、当面実施凍結を求める行動だ。広く世論にも訴え、最後まで奮闘しよう」とこの行動の成功を訴えました。

 
全国の教職員の教員免許更新制への怒りの総結集を!――山口全教副委員長が情勢報告 
 
 情勢報告にたった山口隆全教副委員長は、「教員免許更新制の09年度からの実施凍結を求める署名は、12万筆を超えて集約された。ここに、全国の組合員、教職員のこの制度に対する怒りがいかに強いかが示されている。教職員の誇りと尊厳にかけて、教員免許更新制は断じて許せない、この怒りを総結集し、教員免許更新制の廃止、09年度からの実施凍結を何としても勝ちとろう」と冒頭訴えました。
 続けて、「教員免許更新制のねらいは、改悪教育基本法の具体化として、時の政府のいいなりにならない教員の教壇からの排除という、きわめてよこしまなものであり、それ自身大問題だ。加えて、制度設計においても、これが果たして制度といえるのか、といっても過言でないほどの根本的欠陥が明らかになってきている」とし、「最大の問題は、教員には講座受講義務が課せられているにもかかわらず、講座開設義務は、大学にも文部科学省にも、教育委員会にもないということ。これは、更新講習受講対象者に見合う数の講座が開設される保障がないということであり、この制度の根本的な欠陥だ」と強調しました。
 さらに、「教員を10年ごとに失職するかもしれないという不安におとしいれ、そのうえ、受講できるかどうかわからないという二重の不安をおしかぶせ、さらに多忙化に追いやる、そんなことをすれば、子どもの成長・発達の保障という教育のいとなみがやせ細り、子どもと教育に否定的な影響を与えることは、だれが考えても明らかなことだ。文部省・文部科学省がすすめてきた教育政策は、どれをとっても重大な問題を持つものだが、教員免許更新制は、その中でも最悪の制度だ」と厳しく批判しました。
 最後に、「そう遅くない時期に必ず行われる解散総選挙で、自公政権を倒し、教員免許更新制そのものの廃止にむけた展望を切りひらこう。そうした展望を共有しつつ、当面09年度の実施凍結をめざし、全力をあげよう」と呼びかけました。
 
 決意表明では、愛知高、福井高、富山高、岐阜、千葉から発言(内容は以下)。

 
あらためて職場の怒りが高まっている!(愛知高) 
 
 「夏休み前に5500筆分の署名が集まった。更新講習の実施が近づき、あらためて職場の怒りが高まっている。今年、予備講習を申し込んで抽選で外れた多くの人が、行った人との差を感じてさらに不安感を増幅させている。教員評価制度などもそうだが教員を分断させる仕組みが、この制度に入っている。愛知では、大学との懇談をすすめている。その中で、『教員の志望者が減るんじゃないか。いろんな人がいて裾野を支えてきた。それが狭まる、教員を支える層が先細っていくことになる』と心配している大学関係者もいる。また若い学生に対して授業するのではなく、海千山千の教員に教えなければならず、大学自身の評価も問われる。文科省の締め付けも厳しいことが察せられる。大学の中でも賛否両論ある。アンケートの中でも『心情的にも、毎日の職務においても、時間に追われている。深く考え自ら高めるにはゆとりある時間が必要だ。いまのままで講習が加わることで、心身ともに磨り減っていくような気がしてならない。講習時間、機会の確保を』『年齢も様々で、小・中・高校の教員と一緒では、教える側もどこに焦点をおいていいのか難しい。そうした中で、講習が行われることでどれだけ成果があげられるか疑問だ』との意見も上がっている」(原田邦彦・愛知高教組副委員長)

 
教育や子どもへの影響伝え、廃止の世論広げたい!(富山高) 
 
 「予備講習受講者にアンケートを行った。更新講習について『役に立つ』が約半数いたものの、制度について凍結、廃止を求める声は8割あった。『更新講習は受け入れるが、失効、失職をちらつかせる制度は絶対に受けいれられない』との声だ。富山大学では、必修が100人と選択は7つの講座で210人だけの募集。来年度受講対象者しか申し込めないのにもかかわらず受講できなかった人は、延べで753人。内容についても、大学の極めて専門的な内容のものもあり、『免許の更新講習としてふさわしいのか』との声も出た。また県知事が委員になっている審議会では、前県P連の副会長が『先生はたくさん研修をしている。これ以上増やすべきではない。免許更新制度に意義があるかどうかも疑問だ。指導力は子どもたちと日々触れ合うことで高まる』と発言があった。制度の矛盾や学校教育、とりわけ子どもたちに与える影響を説明し、分かってもらえればこのような意見は増える。1月30日に県教組と共同でシンポジウム開く。地域など開かれる学習会に新しくできるリーフを持って行き、廃止の世論を広めていきたい」(七間伸子・富山高教組書記次長)

 
教員免許更新制は将来の教育を〝お先真っ暗〟に!(福井高) 
 
 「分会の学習会で話をすると、『廃止してほしい』という声を中心に、いろいろな声が出てきた。50代の女性は自身の子が『教育学部ではないが、教員免許を取ろうかどうか迷っている。周りの友だちも同じで、〝免許を取って良ければ教員になろうかとも思ったが、そんな制度ならやめる〟といった話が結構ある』とした。職業高校の先生からは、『自分は教育学部ではないので自分から教員免許をとった。ただでさえ専門の先生が来ないのに教師になる人が減るのではないか』などの指摘があった。この制度は将来の教育を〝お先真っ暗〟にする制度だ。昨年11月から福井大学と5回ほど懇談している。324人の応募があって定員は60人だった。大学の事務職員も3人が倒れ、昼間見ている学生よりも多い先生たちをどうみるかということで困惑している。12月25~27日に県内で予備講習がある。50人の募集に94人が応募。県内は半分、近畿各地から来ている。県教委が来年の受講対象者に説明会を予備講習と重なっている12月24、25日にする。義務制でいうと指導要領の伝達講習を24~26日に入れている。免許管理者である教育委員会が情報を得ておらず、予備講習が入っているなど連携が全然取れていない。47教育基本法の復権の第一歩のたたかいとしてとりくみたい」(酒井武裕・福井高教組)

 
〝自己負担〟など知れば怒りわく!運動広げたい!(岐阜) 
 
 「岐阜では、いつも忙しいことを理由に署名は集まらないが、この署名は集まっている。夏休み前に、免許更新制でどうなるかと学習会を行ったら、怒りが湧いてきた。その怒りをなんとかみんなに伝えたいとビラを作って広く配布した。『校長はだめだったが、教頭以下全員がやってくれた』とか、一人分会で普段とりくめていない人も退職者も、労働組合にも署名のとりくみが広がった。また、高山などから岐阜に講習を受けに来るには泊まりがけとなり、旅費はすべて自己負担となることに怒りがわき起こり、ほとんど全員の方から署名が集まっている。また、岐阜では病休者が出ても代替が順番待ちとなっており、学校内でなんとかまわしている。そんなところへ更新制が始まったら、たいへんなことになる。自治体にキャラバンで周り意見交換するとどの教育委員会も『困っている』と言っている。岐阜市立の商業高校を立命館に無償で移管するとの問題で、OBや父母が存続署名をとりくみ18万筆集めた。本日、市議会本会議で存続をもとめる署名が採決された。署名の力とコツコツ広めていくことの大切さを実感している。免許更新制の廃止、当面の凍結に向けがんばっていきたい」(湯上澄子・岐阜教組岐阜支部書記長)

 
地域と結びつき、凍結ではなく廃止で結実させたい!(千葉) 
 「千葉でも、5月上旬には大学の講義の開設の情報が各学校に伝わる。試行での問題点を把握しようと声の聞き取りを行った。『情報が伝わっていない』『受付期間が過ぎてしまい受講できなかった』『県内では間に合わないので新潟まで行った』『養護教諭や栄養教諭については非常に特殊なため、開設場所が非常に少なく、ある人は受付開始の翌日、北海道まで行ったが定員いっぱいになっていた』『平日以外の受講で毎日曜日に6時間の講習を受け、疲れ果て日々の実践に力が入らない』などの声。また千葉では数名が試験で落とされたと聞いている。『生活体験指導者養成講習』というものが更新予備講習に位置づけられているが、内容は竹とんぼづくりだとか、石当て遊び、お手玉とか、これが30時間の講習に位置づけられている。こんな内容で教員の免許の剥奪が行われてもいいのか。署名のとりくみでは、普段はとりくめない一人分会の組合員がほぼ全職員に書いてもらった。奮起して200筆以上集めている。全教千葉で1万筆近く集めることができ、元気の出る署名のとりくみとなっている。地域と結びつき、凍結ではなく廃止で結実させたい。そのために世論を盛り上げていきたい」(寺田勝弘・全教千葉執行委員)
 
などたたかいへの決意が語られました。
 
 意志統一集会後、参加者は全日本中学校長会、全国高等学校長協会、全国私立小学校連合会、日本私立中学高等学校連合会、全国公立短期大学協会、日本PTA全国協議会などの関係団体や文教関係の国会議員に対し、教育免許更新制の09年度実施凍結、廃止への協力を要請しました。
 

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文科省に累計で12万筆となる署名届け、直接請願行動を実施!/文科省前では要求行動を展開!

 全教と教組共闘は、16時から文科省前で要請行動を実施するとともに、参加者の代表による直接請願を行いました。
 文科省前では、教育免許更新制の廃止、09年度実施凍結を求め、約100人が気勢をあげました。
 
 リレートークでは、全国の職場の声を代表し、「職場では免許更新制についての不安、不満から怒りが頂点に達している。予備講習が県内の2大学で実施されたが、4月末に受講申し込みが締め切られた。すでに校務分掌や部活動担当が決まっており、受講を申し込みたくてもできない人が多く出た。このことで県教委に交渉を申し入れたが『実施の主体は教育委員会ではない』とはねつけられた。不満や怒りが職場に渦巻いている」(群馬)、「和歌山は南北に長い、郡部から都市部に出るには時間がかかると職場には不公平感が募っている。教員のやる気を起こすのではなく、上の言うことを聞く人だけで良いと言うのか。教職員は日常の中で研修を重ねている」(和歌山)、「予備講習を受けてきたが、応募は募集の7倍以上あった。急遽枠が広げられたがそれでも半分が受講できなかった。講習が確保できるのかという不安が広がっている。中身についても『資質向上に役立つか疑問』『多様な校種について内容が一律であり、何を求められているのか不明』などの声があがっている。自分の時間を割いて、自己負担でやることに怒り感じる」(山口高)、「目が見えないという障害を持っている知り合いの教職員は、『普通に講習を受けられるのか』と強い不安も持っている。そういった人たちの声をしっかり聞いてほしい。また教職員が不足している状況に、この制度が導入されれば、教職員を志望する人が減るだろう。人材を確保することが厳しくなる。将来を見通してもいらない制度だ」(福井高)など、教員免許更新制をめぐって全国の学校職場と教職員が、いかに混乱と不安に落としいれられているかを口々に語り、文科省に対して教員免許更新制の廃止、当面する09年度実施凍結を強く求めました。
 
 また同時に行われた直接請願行動では、文科省担当官に対し、参加者の代表から教員免許制が現場の混乱を招き、教員の不安をかきたてているなどの現状を語るとともに、教員免許更新制の09年度実施凍結、廃止を強く迫りました。 
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文科省に全教・教組共闘の代表が直接請願


 文科省前の行動参加者は、教育免許更新制をすすめる文科省の姿勢に抗議するとともに、あらためて廃止、09年度実施凍結を強く求め、シュプレヒコールを行いました。
 

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教員免許更新制廃止、当面2009年度からの実施凍結を求める中央集会

 18時30分より、表記集会が開催されました。詳細については、追ってお伝えいたします。

                                                    中央集会に150人が参加
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